マムズタッチ、それはチキンが主役のファストフード
数多くのファストフード店がひしめく韓国。ここでの店舗数1位はグローバルなマクドナルドではなく、ここ「マムズタッチ」(맘스터치 MOM’S TOUCH)だ。
本店や1号店は存在しないため、ソウル郊外の新木洞(シンモクトン)にあるマムズタッチ 新木洞パリ公園店をご紹介。
ソウルのベッドタウンとも言うべき新木洞は多くのマンションが建ち並び、緑も多く、落ち着いた環境だ。
店名が示すとおり「パリ公園」という名の公園があり、エッフェル塔を模したオブジェクトなどが飾られている。
ここにあるマムズタッチが新木洞パリ公園店だ。
ポップでしゃれた外観を持つマムズタッチのお店。
エプロンを模したマムズタッチの看板。NEW ORLEANS STYLEとある。
ただしこのロゴデザインは旧型のもので、新しいロゴはシンプルなものになっている。
外向きに貼り出されたハンバーガーのメニュー表。
衣が付いているものの大半がチキン系で、あとはエビ、プルコギ(焼肉)バーガーなどがラインナップしている。
マムズタッチのチキン系バーガーたち。
食欲がそそられるラインナップだ。
これが一番人気の「サイバーガー」。
単品で4,600W、セットが6,900Wだ。
それでは入店してみよう。
あっという間に韓国No.1ファストフードに
マムズタッチ (맘스터치 MOM’S TOUCH)は1997年、韓国で創業されたファストフードチェーン店だ。
2004年には法人登録され、運営は해마로푸드서비스(ハマロフードサービス)という会社によって行われている。
その後はフランチャイズ方式を中心に店舗数を拡大させ、2013年には韓国に300店舗、2014年には500店舗、2016年には1,000店舗と、破竹の勢いで店舗数を増やしていった。
2023年11月現在では韓国国内に1,400店舗以上あり、1979年に韓国上陸し、ロッテ財閥が運営する老舗ロッテリアを追い抜き、韓国国内でのファストフードとしては店舗数が1位となっている。
また、日本での展開を睨み、2023年10月には渋谷に期間限定のポップアップストアを展開。連日の大行列になったことも記憶に新しい。
マムズタッチ 新木洞パリ公園店の店内の様子。
券売機で食券を購入すると、調理終了時に呼び出されるセルフ式だ。
店内フロアの様子。
テーブルはMOM’S TOUCHのシグネチャーモデルだ。
オーダーはこちらの券売機から行う。
これが「サイバーガー」。
セットの6,900Wのをオーダーしよう。
それにしてもリーズナブルだ。
サイバーガー
スパイシーなサイのパティに、玉ねぎとレタスが調和した、マムズタッチのシグネチャーバーガー
オーダーしたら、しばらく待とう。
サクサクの衣に柔らかいモモ肉、そしてピクルスの存在感
しばらくして調理完了した「サイバーガー」と「ポテト」「コーラ」のセット!
パッケージに記載されているHIT2とは、ネクソンがサービス提供中のMMORPG「HIT2」とのコラボによるもの。
ここではMOM’S TOUCHのロゴは角丸の新しいものになっている。
これが「サイバーガー」!
下のチェックボックスはそれぞれ「ピクルス抜き」「玉ねぎ抜き」のカスタマイズ用だ。
サイバーガーは、ダイナミックなサイズの鶏もも肉がサンドされている。
クリスピーな衣は口当たり軽く、鶏もも肉は柔らかい。そのジューシーさが虜になる。
また、シャキシャキのレタスとともに辛口の玉ねぎと、ビシッと酸味を加えてくれるピクルスの存在感があり、この辺が今までのチキン系バーガーとの大きな違いだ。
そこにマムズタッチオリジナルというソースが、無限の食欲をそそる。
さすが韓国No.1のファストフードの定番商品という完成度だ。
こちらがポテト。
デフォルトで、ケイジャン風味のフレーバーが付けられている。
濃すぎず薄すぎず、ちょうど良い加減のフレーバーが美味しい。
ケチャップも付いてくるので、味変も可能だ。
ドリンクはシーリングされているタイプだ。
韓国のファストフードのチェーンとして、世界の王者マクドナルドを大きく引き離したのはロッテリア。
その時代は長く続いた。
しかしここに来て数々の新興ファストフードチェーンが生まれては、しのぎを削っている。
そんな激戦区の韓国で見事に店舗数1位となったマムズタッチ。
ファストフードが人気店になるために必要な味、分かりやすさ、価格、その全てが揃ったマムズタッチは、今後は積極的に世界展開を行うという。
今後の展開に要注目だ。
日本で行われた期間限定のポップアップストア
日本への出店を睨み、2023年10月20日から11月9日まで、渋谷に期間限定のポップアップストアが展開された。
事前の予約は全て満席、当日入店も最大で2時間待ちになるなど、マムズタッチに対する期待度の高さを伺わせた。
オーダーはQRコードからのモバイルオーダーで、商品はこちらのカウンターから受け取るスタイルだ。
もろん本国同様にオーダーから作り始めるため、調理完成までやや待たされる。
こちらが「サイバーガー」「グリルドビーフバーガー」に「ポテト」「コーラ」のセット。
サイバーガーの包み紙は本国仕様だ。
ポテトもケイジャン風味となっている。
渋谷ポップアップストアでの「サイバーガー」!
本国で食べたサイバーガーと何ら変わりのないあの味であった。
こちらは本国では食べてない「グリルドビーフバーガー」!
グリルドビーフバーガーは、なんとパティが2枚。そこにチェダーチーズがたっぷりとかけられたボリューミーなもの。
肉の旨味、チーズの旨味、それぞれが高次元で絡み合うものだ。
予約で入店すると、渋谷ポップアップストア記念のトートバッグとオリジナルボールペンがプレゼントされる。
常設店のオープンが、今から待ち遠しい。