釧路、地元人に愛されるザンギ弁当
北海道風の唐揚げである「ザンギ」は、釧路発祥だと言われている。
そんな釧路にある、山盛りのザンギ弁当が人気のお弁当屋、「ヤムヤム」。
その1号店は海運店だ。
北海道釧路市の釧路港、その北埠頭の近くにある「ヤムヤム 海運店」がヤムヤムの1号店である。
そのオープンは2000年初頭だ。
2018年現在、釧路市内に3店舗、帯広市内に2店舗で運営されている。
支店にはイートインスペースのある店舗もあるが、海運店はテイクアウトのみのコンパクトな店舗となっている。
店舗の中は、お弁当を待つためのベンチが一つ。
壁に貼り付けられた大型のメニュー。ここからお弁当を選ぶ。
えっ!?何このボリューム!
出た!
これぞヤムヤムの定番「ザンギ弁当」!!!
もう、この写真からして超絶ボリューミー。どうやってフタを閉めるのか?
ちなみに、もも肉とむね肉から選ぶことが出来る。価格は630円だ。
「エビフライ弁当」も、「ミックスフライ弁当」も、物凄く高さ方向にアピールされている。
ボリュームとは高さ!フタは気合いで閉めろ!
海運店は港のすぐ横にあり、この日も海の漢達がザンギ弁当を次々に購入しに来ていたのだが、荒れ狂う海の上で100%の仕事をするならば、これくらいのボリュームが求められるのだろう。想像だが。
「ギョーザ弁当」も、入れる餃子の数は10個!!
弁当の中に餃子が10個!!!
ハナから、フタを閉める気など無いのだ。とにかく量で攻めろ!というグルーヴが伝わってくる。
「メガマック」「メガ牛丼」など、いわゆる「メガ食品」がアツい!釧路ではザンギのヤムヤムだろ?という新聞記事も。
「STVラジオ 工藤じゅんきの十人十色 おみやげ弁当マップ 2007」が貼られていた!
しっかり釧路のヤムヤムも掲載!
ここ海運店は「本店」という名で掲載されているので、2007年当時は「本店」だったのだろう。
持ち帰り用のメニューも用意されている。是非持ち帰ろう。
オードブルも取り扱っている。
ヤムヤムには「オゾン除菌システム」と、次世代の揚げ技術「Dr.Fry」が導入されているという。ハイテクである。
柔道教室にも通わなきゃ…
と思ったところで弁当が出来上がったようだ。
メニューの写真に嘘は無い!衝撃のルックス
ヤムヤム 1号店 海運店の「ザンギ弁当」(もも肉)!!!
この衝撃のルックス。何かがおかしい。
フタが、全く閉まっていない…!!
しかし、このまま持ち帰るのがヤムヤム流だ。
ビニール袋はヤムヤム シグネチャーモデルだ。
何ていうことでしょう。完全に、開いている!
かつてキムタクは言った。
「世の中には2種類の人間がいる。開いているヤツと、閉じているヤツ」
割り箸もヤムヤム シグネチャーモデル。
おかずゾーンは全てザンギに占領されている。
先日、沢田研二さんがコンサートに7000人しか入らず、客の少なさに不満を持ち、直前で中止したと言う。
それは、会場が少し広すぎたのが原因だ。
それが5000人くらいのホールだったら、7000人なんて人数は全員入りきれずパンパンなのである。
そんなことを考えさせられた。
広い家に住み大きな車を持つ。
そういう事が幸せではないんだ。要は人間、中身なのだよ。
ザンギ弁当は様々なことを教えてくれる。
ザンギの下には、お漬物が格納されている。
そしてもう一つの仕切りの方には、なんと「半分に切られたちくわの天ぷら」と「ウインナー1本」が隠されている。誰が一体、何のために…!?
口休めに食べるにも、なかなか休まらない2品である。
ザンギは全部で5本あり、それぞれの大きさがとてつもないので、3本目くらいで既に満腹になったが、なんとか完食することができた。
しかしヤムヤムのザンギの味は最高で、もも肉らしい柔らかさと鶏の美味さ、全てをしっかり感じることができた。
ちくわとウインナーの味はよく覚えていない。
しかし、もうしばらくザンギは見たくない。釧路のソウルフードに、完全KOされた夜であった。