日本最東端で食べる魚の味は
日本で最も東にある都市、北海道・根室。
対馬海流から枝分かれし、オホーツク海を南下する宗谷海流と親潮が出会う根室沖は、絶好の漁場として知られている。
そんな根室で発祥した回転寿司チェーンといえば「根室花まる」だ。
根釧国道こと国道44号線沿い、JR根室駅から徒歩5分の所にある「根室花まる 根室本店」が、根室花まるの1号店であり本店だ。
根室の名物である花咲がにやさんまが推しである。
根室花まるの歴史はスナックから?
根室花まるは1994年に創業者である清水鉄志氏によって、根室にて創業した回転寿司店である。
そのルーツは、清水鉄志氏が根室にて先に創業したスナックに始まるが、1997年からは回転寿司の経営に特化し、2000年には(株)はなまるに商号変更し、同年に札幌に店舗出店したことを皮切りに、2018年10月現在、姉妹店である「町のすし家 四季花まる」と合わせると、北海道と東京に15店舗で運営されている。
根室の新鮮な海の幸を味わえる回転寿司として、都市部にある店舗は連日長蛇の列となっている人気店だ。
入口に掲げられた根室花まるのルーツを記した掲示。「花まる」という名前は近所のおじいちゃんが名付けたものだという。
入口に飾られた大漁旗に期待が高まる。
小さな生け簀もある。
その上には漁の古い写真が飾られている。
雰囲気のある本店の店内
根室花まる 根室本店の店内の様子。ファミレスのように広くて明るい店内だ。
店内にも古い写真が多く飾られ、歴史ある根室での漁の雰囲気を出している。
これだけ豊漁のものは、やはりにしんだろうか?
魚やお店に関するアート作品も多く飾られている。
待合席にはいろりのテーブルがあり、こちらも雰囲気満点だ。
根室花まる 根室本店のレギュラーメニュー。
130円から420円とリーズナブルな価格帯だ。
旬のメニュー表。根室の旬さんまを始めとして、羅臼産のあぶらがれい、網走産のとろにしんなど、さすが道東と感じさせるものがある。二重丸が付けられた激推しメニューは戻りガツオだ。
また、ぐるむきぼたんえびは礼文島産だ。
旬のメニューは厨房奥の大型黒板にも書かれている。
根室花まる シグネチャーモデルの湯飲みとお手拭き。
垂れ札にはサイドメニューであるこだわりの汁物がラインナップされている。
注文はこの表に記入して板前さんに渡す仕組みだ。
道東の魚に舌鼓み!
「根室の旬さんま」!!
絶好のさんまのシーズンに、根室で採れたさんまを、根室で食べる。それ以上の贅沢がどこにある?と言いたくなるほど、旨み成分がバシバシと飛び込んでくるさんま!
もう、素晴らしいとしか言えない。
「あぶらがれい」!!
脂が乗ったフワフワのあぶらがれい、道東の寿司では定番ネタだ。
「しめさば」!!
こちらは「とろにしん」!!
にしんの寿司ってあまり食べる機会が無いけど、こんな美味しいものだったとは…!
「戻りガツオ」!!
高知で食べた戻り鰹よりもさっぱりとしてさわやかな味わいという印象。
「サーモン」!!
「ぐるむきぼたんえび」!!
ぼたんえびの濃厚な甘みを、ほとんど雑味が無く楽しめる逸品!
「焦がしほたての茶碗蒸し」!!
これは凄い! 焼いて焦げ目を付けたホタテがゴロゴロ入っているのも凄いが、何よりかに味噌仕立てなのである。かに味噌の独特な旨みが玉子に溶けて、今まで食べたことの無い茶碗蒸しであった。感動…
「根室産 青ぞいのあら汁」!!
青ぞいとはメバルの仲間であるクロメヌケという魚のこと。これがドカッと入っていてこのボリュームで180円って、凄すぎませんか?
根室まで行ったら、是非とも味わって欲しいガチな回転寿司、「根室花まる 根室本店」。
東京にも飛び地ェーン展開をしており、2018年10月現在、東京駅のKITTEと銀座にあり、連日長蛇の列になっている。
しかしながら、その地で食べる地の魚は何物にも代えがたく、思い切って根室を訪ねてみることをお勧めしたい。