ラケル RAKERU 最古店 宮益坂店

黄身(君)だけに教えるオムライスの隠れ家

東京・渋谷生まれの、フワフワのオムライス、オムレツの店といえば「ラケル」
その最古店は、渋谷駅から徒歩5分の「宮益坂店」だ。

渋谷駅から宮益坂を上ると、「RAKERU」と書かれたお店がある。ここがラケルの現状最古店である宮益坂店だ。
お店は地下にあり、ちょっと隠れ家のような雰囲気がある。

入り口にはメニューサンプルがある。
オムライスとオムレツの専門店だけあって、数多くのオムライス、オムレツのサンプルが並んでいる。

オムライスだけでこんなにバリエーションがあるのか~!と思ってしまうほど、気になるラインナップばかりだ。

あまりにも美味しそうなサンプルを見て、すでに頭の中はオムライスのことでいっぱい
フワフワな卵のごとくフワフワとした足取りで地下に降りてみよう。

入り口からすでに異国情緒あふれる雰囲気の調度品が飾られている。

古き良き渋谷の空気を今に伝える老舗

ラケルの歴史は長い。

そのルーツは、1963年に虎ノ門にて「コーヒーショップラケル」を創業したことをルーツとする。
最初はコーヒーショップからのスタートだったのだ。

翌年にはオリジナルのパンである「ラケルパン」が発売される。
ラケルパンは現在のラケルでも定番の、伝統あるパンだ。
このパンはたまご料理に最も合うパンとして開発されたものだという。

その後、オムライスとオムレツの専門店として「ラケル」1号店である渋谷店をオープンさせる。(現在は閉店)
この宮益坂店は1975年にオープンした現状最古の店舗となる。

創業以来、赤玉卵を使った料理にこだわり続け、そのフワフワなオムライスが確固たる人気となって、2019年9月現在、全国で49店舗(ラケルダイニング42店舗・ラケルファスト3店舗・ピーターラビットガーデンカフェ1店舗・ヒルトップレイチェルカフェ2店舗・RAKERU PAN1店舗)にて運営されている。

ちなみに「ラケル」という名前は、公式サイトによると

ラケルとは、神話に登場する美しい女性の名前を元にしています。トランプのダイヤのクイーンのモデルにもなっています。英語圏ではレイチェルと発音し、Rachelと書きますが、ラケルは元の発音を再現し、なおかつ日本で馴染みやすいようRAKERUと書きます。

とのことだ。

あのミュージシャンに歌われた!?

ラケル 宮益坂店の店内の様子。まさに秘密の隠れ家といった雰囲気が満点で、とてもオシャレでありムーディだ。
女性客が多いことも頷ける。

コーヒーショップ当時のメニューが飾られている。
それにしてももの凄く充実したラインナップだ。

天井にはドライフラワーのアートがあったり、壁にも多くのアートが飾られたりと、細部まで手の込んだ内装が目を引くが、そんな中で注目はこの写真↓

若き日の桑田佳祐

これは、2016年発売の桑田佳祐さんのシングル「ヨシ子さん」に収録されている「大河の一滴」という曲の中で、ラケルが登場するのだ。

宮益坂下って
小さな御嶽(みたけ)神社…
ラケルで
オムレツ

…行ったよね
…あったよね
そのあと、ユートピア
憶えてる

1970年代を回想するような歌詞の中で、なんとこのお店が歌われている。

以降、ラケル 宮益坂店には桑田佳祐さんのファンが来店するようになり、楽曲のリリースを記念して期間限定で「40周年記念復刻メニュー」まで用意したのだとか。

入り口ではラケルパンも販売されている。

オムライスはもちろん、スイーツのラインナップまで充実したメニュー

これがラケルのグランドメニュー。

1ページ目にはラケル創業者である山中辰郎氏からのメッセージが記されている。

ラケルへようこそ!!
ラケルは小さな珈琲専門店から始まりました。毎日、”ホッとする美味しいパンと卵焼き”を作りたいとハートのこもった料理を 作り続けました。創業者自ら創ったラケルパンとこだわりのオムライスは、いつの間にか評判になり創業50年経った今でも 「RAKERU」の看板メニューとなっています。さらに、開発したオリジナルバター入りスプレッド「プレミアムラケル」との 相性も抜群で、ラケルパンに挟めばバターの風味がたっぷりとしみ込んだふわふわのパンになります。
一度ほおばると誰もが懐かしく幸せな気持ちになれる、そんなパンです。
イギリスの湖水地方のダイニングをイメージした温かな雰囲気の店内で、ゆったりとしたひとときをお過ごしください。

これは期待が高まる…!

メニューは、KUKUドライカレーのオムライスから始まる。

KUKUとは、ラケルパンにじゃがいも、サラダ、卵料理を合わせたラケルオリジナルのラインナップに付けられた名前だ。

こちらはKUKUチキンライスのオムライスと、KUKUオムレツ。

十穀米 たっぷりソースのオムライスは、プレートで提供される。

今回は「とろーり卵のデミグラス 100%ビーフハンバーグオムライス」をオーダー!

さらには贅沢オムライスと名付けられたコンボメニューのシリーズも。

単品の肉料理もラインナップしている。

スイーツのラインナップも充実している。
さすが、元コーヒーショップである。

今回のオーダーには、このスープがセットになっている。
オリジナルのスープなのだが、「濃厚コラーゲン コーンスープ」と言ってコラーゲンペプチド1000mgと、コラーゲンが豊富に含まれているのだという。
美肌を気にする女性にはうれしいメニューだ。

お手拭きはラケル シグネチャーモデル。

この赤白のチェック柄はラケルのテーマデザインとして、スタッフのユニフォームにも取り入れられている。

ペーパーナプキンもラケルのオリジナルだ。

いよいよフワフワのオムライスとご対面!

まず運ばれてきたのは、セットメニューの「濃厚コラーゲン コーンスープ」
食べてみてもコラーゲン感は分からないが、落ち着いた味のコーンスープだ。
大きめでカリカリしたクルトンが美味しい。

そしてメインディッシュ「とろーり卵のデミグラス 100%ビーフハンバーグオムライス」が到着!

この見た目からして、美しい…

どう見てもフワフワの卵だ。
そして黄身の色が濃い。
さすが赤玉子を使ったオムライスだけあって、栄養分が濃そうだ。

これが100%ビーフハンバーグ
肉汁が滴るようなハンバーグである。

オムライスの中は十穀米だ。
この十穀米がフワフワの玉子とベストマッチし、ネバネバ、ヌルヌルせず、少しドライでサッパリとした食感を提供してくれる。

オムライスの玉子、十穀米、そしてハンバーグを、オリジナルのデミグラスソースに絡めて食べると、えもいわれぬ多幸感が訪れる。
このデミグラスソースも決して強い主張をするようなものではなく、あくまでも玉子を引き立てるように黒子に徹する味になっている。

渋谷の真ん中で半世紀の歴史を刻むオムライス専門店「ラケル」
桑田佳祐さんが歌で歌うほど、渋谷のシンボルの一つとして、古き良き渋谷を今に伝える貴重な店であることは間違いない。

ラケル 宮益坂店の地図

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