三保の松原すぐ近くの本店
静岡を中心に東海地方で展開するそば・うどんのチェーン店「鐘庵」。
桜えびの天ぷらが絶品の同店。もはや桜えびのかき揚げ専門店である。
その1号店であり本店は、静岡市清水区にある「清水三保総本店」だ。
三保の松原で知られる清水区の三保。
三保半島の真ん中あたり、県道199号線沿いにある鐘庵が、1号店である清水三保総本店だ。
看板越しに富士山が見える。
店舗は平屋1階建てで、白い壁がどこか倉を思わせる。
静岡ならではの食材が充実
鐘庵が創業したのは2000年。1号店としてここに清水三保総本店が生まれたのが始まりだ。
創業者は現会長の大鐘正敏氏で、店名も大鐘氏の名前から拝借されている。
大鐘氏は桜えびの「踊り揚げ」という手法を考案したという。
2020年11月現在、静岡県を中心に42店舗で運営されている。
店内は古民家風の雰囲気で、厨房を取り囲むようにカウンター席が配置されている。
良い感じの座敷席もある。
静岡らしくセルフのおでんコーナーがある。
出汁は黒く、味噌をトッピングする静岡スタイルだ。
おでんは全品110円とのこと。
鐘庵のグランドメニュー。
今回は、「桜えびそば」をオーダー!
トッピングオーダーのメニュー表もある。
清水らしく、清水エスパルスの選手サイン入り鐘庵Tシャツなどが飾られている。
清水エスパルスのホームスタジアム、アイスタ日本平に鐘庵が出店しており、桜えびのかき揚げが大人気なのだという。
気持ち良いほどサクサクの桜えびが絶品
しばらくして運ばれてきたのは、「そば」(温)!
青ネギだけがのった、シンプルな見た目のそばだ。
そしてこれが、桜えびのかき揚げ!!
この、見事なまでに空気を含んだかき揚げ、まさに芸術的だ。
創業者の大鐘正敏氏が考案した「踊り揚げ」の名の通り、まさに桜えびがかき揚げの中で踊っているかのようだ。まさにイノベーションである。
口に入れると、音もなくサクッ、サクッと溶けていく。
そこに桜えびの風味が広がる。
鐘庵で使用されている桜えびは台湾産なのだという。それにしても絶品である。
おつゆはアッサリとした味で、和風の透き通った感じが心地良い。
そばの麺はソフトで、やや細め。
そばらしい香りが十分楽しめるものだ。
静岡で生まれたそば・うどんのチェーン店、鐘庵。
桜えびの「踊り揚げ」で作られる独特なかき揚げが絶品。
静岡ローカルの味として、是非訪ねてみて欲しいお店だ。