カレー文化華やかな大阪の老舗
大阪を中心に展開するカレーチェーン「グルメカリー ピッコロ」。
梅田の地下街で創業してからなんと半世紀も経つという老舗だ。
ホワイティ梅田という地下街の中にある小さな店。ここが梅田に根付いた「大阪のカレーチェーン」の1号店である「ホワイティ梅田店」だ。
筆者は大阪の大学に通っておきながら、何度来ても梅田の地下街がよく分からない。この日も相当迷ってしまった。
しかも大学を卒業してからはずっと関東に住んでおり、刻々と変化していく梅田の様子について行けない。グランフロントとは何者だ、というあんばいである。
そんなグルメカリー ピッコロ、店内もこのようにカウンター席しかなく、狭い。
ホワイティ梅田がまだ「ウメダ地下センター」という名前だった当時からずっと、この場所で、この広さだという。
変わりゆく大阪駅の地下で、変わらない物のひとつだろう。
スペシャルなメニューを堪能する
ピッコロのグランドメニュー。
全てのカレーの名前に「スペシャル」が付く。スペシャルじゃない物は扱いません!うちはこだわりの店なんで!という強い主張を感じる。
カレーより先に、白菜ロール状の漬け物が運ばれてきた。これもピッコロ伝統の漬け物である。
これとカレーのコンビネーションを楽しむ所がピッコロの真骨頂だ。
そしてこれがスペシャルビーフカリー ミニサイズ。780円だ。
ライスが180gとあり、軽く食うにはちょうどよいくらい。レトルトカレー相当の分量といった所だ。
このトロトロにとろけて、かなりたくさんの物が煮込まれたビーフレーは、筆者の最も好きなタイプのカレーである。スパイスはもちろん、ナツメグやココナツから、肉の味までしっかりするから素晴らしい。
何のトッピングも必要のないくらい、基礎のしっかりしたカレーライスである。大阪の地に足の付いた味といったところだ。
大阪府内に徐々に店舗を増やしつつあるピッコロ。大阪のカレーの歴史を感じつつ、スプーンが止まらない。