ハンバーグとステーキが発する「肉フェロモン」につられて
大阪を発祥の地とし、そのボリューミーなハンバーグとステーキで急速に店舗数を伸ばしつつあるステーキハウス「1ポンドのステーキハンバーグ タケル」。
その1号店は、大阪市淀川区にある西中島店だ。
大阪メトロ御堂筋線 西中島南方駅を降りて徒歩1分。
1ポンドのステーキハンバーグ タケルはとにかく目立つので、すぐに分かる。
入り口の横から、肉フェロモンが猛烈に漂ってくる。これは危ない!
旨い肉 あるぜ と言っている。この人がタケル氏なのだろうか?
この顔は、店内のあちこちで目にすることになる。
タケル氏… それは一体、何者なのだろう?
創業者は伝説の格闘家…!?
1ポンドのステーキハンバーグ タケルは、2010年11月に創業。
1号店である西中島店をここにオープンさせた。
その創業者の名は、店名通り「タケル」氏である。
タケル氏とは…?
格闘技に精通している読者ならピンと来るかも知れないが、格闘技の祭典「K-1」創世記より選手として活躍した、あのタケル選手である。
1995年のデビュー戦ではジーン・フレイジャーにKO勝ち、その後もジェロム・レバンナやマイケル・マクドナルドら錚々たる選手と戦いを繰り広げ、K-1デビュー当時は佐竹雅昭、武蔵に次ぐ「正道会館第三の男」と評された選手だ。
そのタケル氏が選手生活引退後にオープンさせたステーキハウスがこの「1ポンドのステーキハンバーグ タケル」である。
2018年8月現在、大阪に7店舗、東京に2店舗、そして姉妹店「牛カツのタケル」が大阪に2店舗で運営されている。
店内はの雰囲気は、まさにステーキハウスだ。
数多くのサイン色紙が飾られている。
タケルのグランドメニュー。ランチはお得な日替わりセットがある。
通常のランチセットもメニューが豊富!
やたら肉肉しいメニューに食欲が刺激される
DTPの迫力で押してくるデザインが、やたら目に飛び込んでくる!
ページをめくっても、どの肉も最高に美味しそうだ…
しかしメニューのデザインが凝っている!
今回はランチタイムだったということもあり、日替わりメニューの「プレミアムチャックアイステーキ」Sサイズをオーダー。
充実のソースとスパイス
ソースやスパイスは様々な種類が用意されている。
そのうちいくつかは、タケルのオリジナルの物という凝りようだ。
ソースやスパイスの組み合わせも指南してくれる。これは初心者には助かる!!
タケルオリジナルの「タケルのたれ」。
玉ねぎベースのオリジナルソース。
やみつきガーリックオイル。
フライドガーリック。
中身もオリジナルだが、容器も全てタケルのオリジナルのもので、細部までの徹底的なこだわりが感じられる。
まず出てきたスープからして、容器に目が行く。
「あったまるぜ。」
タケル氏(?)が直接、語りかけてくるようだ。
肉の旨みを存分に味わえるステーキ!
そして運ばれてきた「プレミアムチャックアイステーキ」!
プレーンな状態なので、ここから自分好みに味付けをする。
また最初からカットされているので、箸で食べることも可能だ。
Sサイズにも関わらずボリューム感を感じるステーキ。
程よい厚みがあるが、口に入れて噛むと牛肉の旨みが一気に染み出してくる。
そして何より柔らかい。
おお、良い肉を食っている…!
そんな気にさせてくる。
そして様々なソースを試す。これがまた奥深い。
オリジナルソースにフライドガーリックという定番のような組み合わせから、オニオンソースだったり、やみつきガーリックオイルだったりと、味付けによってステーキは様々な表情を見せてくれるのが面白い。
そしてこのお店の最大の特徴がこれだ。
画期的な「肉だけおかわり」システム
替え肉!!!
ラーメンの替え玉のごとき、「肉だけおかわり」が出来るシステムである。
「もう少し肉食いたいな」という時、もしくはステーキを食ったあと「ハンバーグも食いたいな」なんていう大食いさん御用達のこのシステムは、肉好きにはたまらないに違いない。
ご飯を食べ終わるとタケル氏(?)は「いっぱい食えよ。」と言ってくる。芸が細かい!
きめ細やかなメニュー構成、きめ細やかなソース類、オリジナルの皿デザイン、替え肉システム。
これほど細部に趣向を凝らしたステーキハウスも珍しいのではないだろうか。
そしてなにより、格闘家であり空手家であるタケル選手が作ったお店ということで、「後輩に、稽古の後はタンパク質を摂って欲しい」という優しさも感じることができる。
関西からの新たなステーキハウスの潮流として、1ポンドのステーキハンバーグ タケルは要注目だ。