道頓堀の真ん中で
道頓堀の喧噪の中、静かに佇むうどん店「道頓堀 今井」の本店。
ルーツを辿れば200年近い歴史を刻むという。
大阪・ミナミを象徴する通りといえば、道頓堀だ。
グリコサインはランドマークである。
そんな道頓堀に佇む、純和風のお店。
ここが「道頓堀 今井」の本店である。
それでは入店してみよう。
長い歴史を刻む、きつねうどんの聖地
大阪・道頓堀に本店を持つうどん店「今井」。
その歴史は古く、1838年に道頓堀の芝居茶屋「稲竹」がルーツだ。大正時代の1916年、「今井楽器店」へと業態変更。当時の道頓堀ではジャズが大流行していたのだとか。
終戦を迎え、焼け跡になった道頓堀で1946年「御蕎麦処今井」を創業する。これが「道頓堀 今井」に繫がる店だ。現在の屋号になったのは1996年のこと。現在では、店内飲食可能な今井は大阪を中心に8店舗を展開している。
道頓堀 今井のグランドメニュー。
看板メニューは「きつねうどん」だ。
大阪うどんの代表格であり、道頓堀今井の定番メニューでもある。
今回はきつねうどんをオーダー!
メニューはきつねうどんだけでなく、鍋焼きうどんや天ぷらうどん、そしてそばまで幅広くラインナップしている。
これだけのラインナップがあると困ることはないだろう。
丼物メニューも充実している。
甘味もある。
これぞ大阪の味!お出汁の効いたきつねうどんに舌鼓
しばらくして運ばれてきた「きつねうどん」!
箸袋は道頓堀 今井のシグネチャーモデルだ。
ボリュームのある厚揚げが2枚!これぞきつねうどんだ。
出汁は真昆布をベースに、ウルメ節、サバ節、宗田鰹からとったもので、1949年に完成したレシピだという。この出汁、いや「おだし」は創業から半世紀以上経った今もなお道頓堀 今井の味の根幹を成しており、ザ・大阪うどんの神髄を味わうことができる。
ツルっとした喉ごしなめらかな麺は上品そのもの。
関西の粋を感じることができるだろう。
今や外国人観光客が多く訪れる大阪。
ここ、道頓堀 今井も外国人に高い人気を誇っていた。
日本のきつねうどんは海を越えて、世界で愛される味となっていることを感じた。