醤油と塩で大阪のラーメンシーンをリードする存在
大阪でテンロクといえば、天神橋筋六丁目のこと。
そこに、インパクトのある看板を持つラーメン店がある。
それが「総大醤」だ。
大阪を中心に展開するラーメンチェーン店「塩元帥」。
そのルーツ店であり、総本店であり、1号店でもあるのがここ「総大醤」である。
総本店 総大醤と書かれている通り、ここは塩元帥の総本店という位置づけだ。
入口には巨大な寸胴が置かれている。
それでは入店してみよう。
塩ラーメンのチェーン店本店にして醤油!な本店
総大醤は、2004年に創業したラーメン店だ。
創業者は高橋博司氏で、現・塩元帥グループを運営する株式会社全力の代表取締役である。
高橋氏はラーメン店で7年もの修行期間を経て、2004年に独立して創業したのがここ、総大醤である。
麺は自家製麺で一から手作りをし、スープは70種類もの素材を吟味して作る、化学調味料や添加物が不使用のもの。
そのこだわりの味が伝わり、当初から人気店となった。
それでも高橋氏のスープへのこだわりは続き、スープを残してしまうお客さんを見ては、スープを改良することに心血を注いだ。
そんな中で、自分の娘が塩ラーメンを食べたいと言ったことをきっかけに、化学調味料不使用の塩ラーメンを作る研究を重ねた。
40種類もの素材を吟味して、ようやく完成したスープ。
それが、2007年の塩元帥 1号店となる西中島店のオープンへと繫がった。
2023年7月現在、関西地方を中心に28店舗ある塩元帥のルーツ店として、大阪の天神橋筋六丁目にある総大醤。
現在は、株式会社全力から暖簾分けをした株式会社三本の矢によって運営されている。
店内はカウンター席が中心で、厨房を囲むように配置されている。
頭上には木札がずらりと並べられている。
そして余すところ無くサインが貼られている。
やはり、関西系の有名人が多いようだ。
創業日は平成16年1月11日とある。2004年のことだ。
創業メンバーの写真も貼られている。
総大醤のグランドメニュー。
ラーメンは黒大醤、天然塩ラーメン、こいくち醤油ラーメンの3種類。
天然塩ラーメンはその後の塩元帥のラーメンとなったものだ。
そして総大醤はヤキメシも人気であり、焼き飯セットはリピート率No.1だとか。
今回は代表メニューの「黒大醤」をオーダー!
醤油発祥の地、和歌山の湯浅産の醤油を使ったものだという。
そしてやっぱり、焼き飯セットにしちゃおう!
焼き飯特集の番組で、関西チャンピオンに選ばれた焼き飯だと聞けばオーダーせずにいられない。
なんと、スープには全てゆずが入っているのだとか!
そしてキムチは食べ放題となっている。
天満の玉一さんという方のキムチだとか。
そのキムチがこちら。
セルフで取り放題だ。
これくらいよばれちゃおう。
香ばしい醤油の香りに包まれる幸せの一杯
しばらくして運ばれてきた「黒大醤」!
総大醤を代表する、最も基本のラーメンだ。
スープは鰹の出汁をしっかりと感じることができるもの。
そこに、醤油の塩味と甘味が絶妙なバランスで口の中で広がる。
焦がし葱がアクセントを加えてくれる。
チャーシューは大きな豚バラ肉。柔らかく、口の中でホクホクととろけていく。
自家製麺の麺は中太ストレート。
コシの中にしなやかさがあり、ツルツルとした表面はのど越も良い。
そして焼き飯!
米はほどよくパラパラとしており、食感は抜群。
細かな玉子や豚肉が旨味をしっかりと感じさせてくれる。
是非食べてもらいたい味の焼き飯だ。
塩元帥総本店、総大醤。
醤油ラーメンを追求した味は、今も健在だ。
ここで作られた味を覚えながら、塩元帥のお店に行くと、また違う感触が楽しめるかも知れない。