大阪生まれの讃岐うどんチェーン
関西を中心にチェーン展開するセルフスタイルの讃岐うどんチェーン「香の川製麺」。
その1号店は、大阪府寝屋川市にある「寝屋川昭栄町店」だ。
香の川製麺 寝屋川昭栄町店は京阪本線の寝屋川市駅より、徒歩11分の所にある。
香の川製麺は、レストランのフレンドリーなどを運営する株式会社フレンドリーによって、新業態として2009年にスタートしたセルフスタイルの讃岐うどんチェーン店だ。
その1号店はここ、寝屋川昭栄町店。
元々大阪で長い歴史を誇り、店舗数も多いフレンドリーだけに、新業態も大阪が中心とした展開となっている。
2020年1月現在、関西に28店舗にて運営されている。特に2019年の新規出店ペースが速く、その多くが既存のフレンドリーからの業態変更だ。
香の川という名前が、香川を連想させそうで、香川とは言ってない。
絶妙なネーミングだ。
とにかく魅せる厨房は、店内製麺までも行う
入店すると、すぐに製麺工場のような厨房。
香の川製麺は店内にて小麦粉から製麺しているのだ。
日清製粉の中力粉「ななかまど」が積まれている。
昼時の厨房は戦場のような慌ただしさ。
列をなす多くのお客さんに、てきぱきとうどんを提供していく。
まさに魅せる厨房だ。
讃岐うどんのコシと喉ごしを多彩な味わいでお楽しみください。
と書かれたボードを見て、讃岐うどん気分が盛り上がる。
香の川製麺のメニュー表。
セルフ式なので、ここで選んですぐに注文するスタイルだ。
その特徴は、麺は1玉、2玉、3玉まで同じ値段という点である。
たくさん麺を食べたい人にとって、かなりありがたいサービスではないだろうか。
ちなみに3玉まで同じ値段というのは、大分にある鳴門うどんもこのサービスを行っている。
さらに、愛媛にある大介うどんに至っては、どんぶりの中に麺が入るだけ!という太っ腹サービスもあったりする。
うどん1杯ごとに何かがもらえる、学割定期券というのも販売されている。4回食べると元が取れるという。
うどんを注文したら、天ぷらやおにぎりを皿に取っていく。これをセルフスタイルという。
唐揚げは、大分の唐揚げチェーン店「からいち」による監修のものだ。
ボリューミーなかきあげ天。
天ぷらやおにぎり類を取ったらお会計をする。
だしもセルフ式となっている。
そしてねぎ、天かす、生姜などを入れる。
香の川製麺では、ねぎは工場では刻まず、店内で刻んでいるという。
だから刻みたてのフレッシュなねぎなのだ。
だしの美味さが印象的!
最もスタンダードな「かけうどん」に「なす天」をセットで!
だしの味が、関西人の味覚を知り尽くしているかのような美味しさだ。
他の讃岐うどんチェーンとは一線を画する部分といえばこの味だろう。
麺は店内製粉ということで弾力に富み、適度なコシを味わえる。
なす天はカラリと揚げられており、中は柔らかく仕上がっている。
讃岐うどんの付け合わせの天ぷらには醤油をかけるか、ソースをかけるか、はたまた出汁醤油をかけるか?という所だが、個人的には天ぷらには出汁醤油をかけるのが好みだ。
関西で急速に店舗を増やす香の川製麺。
2000年以降、セルフの讃岐うどんチェーン店は激戦区となっている中、新しい刺客として関西以外にも羽ばたいていくのか、今後も香の川製麺から目が離せない。