一蘭が発祥した1号店
カウンターに一人ずつ仕切りの板があり、ラーメンを食べることに集中できる「味集中カウンター」で知られる博多とんこつのラーメン屋とえば、一蘭だ。
その一蘭の1号店は、福岡市中央区にある「那の川店」だ。
西鉄 平尾駅から住宅街を抜けて徒歩7分。
日赤通り沿いにあるこの小さな店舗こそ、今や全国にチェーン展開をする一蘭の発祥の店「那の川店」である。
一蘭のルーツは1960年に福岡県にて創業し、会員制のラーメン店として営業を続けていたが、1993年に今の「一蘭」の1号店として、ここ、那の川店を開店させた。
会員制のラーメン店というのが秘密めいていて面白い。どんな人が会員だったのだろうか?
現在の那の川店は2008年にリニューアルした店舗で、以前の店舗面積の4倍となったものだという。
なお、このように外から厨房が覗けるのは、那の川店だけとのことだ。
レトロな屋台を模した店舗だ。
1号店にもある、一蘭名物のカウンター
那の川店の券売機。
那の川店にも他店舗と同様に、空席案内板が設置されている。
これが那の川店の店内の様子。
他店舗と同様に、「味集中カウンター」なる仕切り板で区切られている。
店内には特にここが1号店であるようなことを表したものは見あたらない。
1号店で食べる一蘭のラーメン、歴史を感じる味
オーダーシステムにより、様々なカスタマイズができる一蘭だが、もっともベーシックに、すべて基本でオーダー。
濃厚な豚骨スープは複雑にレイヤーされた味がする。
そして博多のとんこつラーメンらしく、細麺が特徴だ。
これぞ一蘭伝統の味であり、それを歴史ある1号店で食べることのできる喜びだ。
なお、真ん中の秘伝のたれは、スープの中に沈まないように盛りつけるのが腕のよいスタッフの仕事であるとのこと。
関西や関東をはじめ、今や香港にまで出店している一蘭。その1号店のラーメンの味は、とんこつラーメンの本場である福岡の中でも、特に気合いと研究成果を感じさせる様々な意味で濃厚なものであった。