小麦冶 箱崎本店

多様なうどん文化の福岡と、そこにあるローカルうどんチェーン店

数多くのうどん専門店がひしめく、福岡。
特に博多などはラーメンのイメージが強いが、実はもう一つの〝うどん県〟でもある。
そんな福岡ローカルのうどんチェーン「小麦治」の本店は、福岡市東区にある箱崎本店だ。

国道3号線沿い、地下鉄の箱崎九大前駅近くにある小麦冶 箱崎本店
本店らしい堂々とした店構えだ。

「小麦冶」と書いて「こむぎや」と読む。

堂々とした店構えは、まさに本店といった様相だ。

広々とした空間で、本場の味をカジュアルに味わう

小麦冶は、昭和食品工業株式会社によって運営されているうどんチェーン店だ。
昭和食品工業株式会社は創業者である澄川正夫氏により1974年に創業した外食企業で、当初は焼肉店、うどん店、ラーメン店、たこ焼き店など様々な業態の店舗を運営していた。

うどん業態は、1975年にウエストのフランチャイジーという形でスタートした。
その後、1985年に自社ブランドである「黒田藩」をスタートさせる。

2002年になり、黒田藩大野城店を小麦冶大野城店として新規開業させる。これが「小麦治」の1号店だ。
翌年10月、小麦冶 箱崎店がオープン。2016年には小麦冶 箱崎本店としてリニューアルオープンし、現在に至る。

2021年4月現在、福岡県内を中心に12店舗で運営されている。

箱崎本店の店内は広く、かなりゆったりとしている。
セルフ式ではないので、テーブルでオーダーをする。

小麦冶 箱崎本店のグランドメニュー。
全体的にかなりリーズナブルな価格が設定されている。

今回は「肉うどん」「ごぼう天」トッピングをオーダー!

メニューには、独自のコロナ観について熱く書かれた部分もある。

天ぷらのこだわりが記されている。
オーダーしてから揚げてくれるので、いつでも揚げたてだ。

玄米ご飯は「寝かせ玄米」として4日間寝かせた玄米を使用しているのだとか。

内容はともかく、文末の「♡」マークが気になるところだ。

ザ・福岡うどん!ツルツルとした柔らかい麺が楽しめる

しばらくして運ばれてきた、肉うどん+ごぼう天

肉、ごぼう天ともに別皿となっていて、好きなタイミングでトッピングできる。
そのため、作りたての味をギリギリまで楽しむことができそうだ。

まずはうどんから。

つゆは澄んでいて、とてもシンプルな見た目だ。

麺は柔らかく、コシも弾力もない。
このソフトさ、まさに福岡うどんの真骨頂ではないだろうか。
そして麺自体に少し甘みがあるように思える。

つゆもやや甘めの味付けだ。

そしてトッピングの肉。
こちらも甘めの味付けがなされている。

揚げたてでアツアツ、シャキッとした歯応えのごぼう天。
この価格で別皿、さらには揚げたてというクオリティの高さに驚く。

そしてうどんにドロップ!

肉とごぼう天。これぞ福岡うどんのスタンダードスタイルだ。

やわらかい麺のソフト感に対して、アクセントとなるごぼう天の食感がたまらない。

甘めのつゆに、甘めの肉。
この取り合わせが、相性が悪いはずがない。

福岡で、地元の人々が日常的に食べるうどん。

日常的に食べるから、安い。
日常的に食べるからシンプルで、美味しい。

そんな、飾らない福岡うどんを味わえた、小麦冶 箱崎本店。
ローカルチェーン店の醍醐味は、その地域の人々がごく普通に食べている物を食べることだと、改めて認識させられた。

小麦冶 箱崎本店の地図

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