福岡空港のすぐ近くにある天ぷらの名店
博多の天ぷらといえば「ひらお」、そう即答する人も多いのではないだろうか。
いまや連日大行列の人気店である「天麩羅処ひらお」。その本店は、福岡空港の付近にある。
天麩羅処ひらおの本店は、福岡空港国内線乗り場から徒歩20分、もしくは空港から路線バスに乗ってバス停「席田会館」停留所下車すぐの所にある。
福岡空港を使う人にとってはついつい寄りたくなるような絶妙なロケーションにある。
道路を挟んだ向かい側は滑走路で、飛行機の離着陸を頻繁に見ることが出来る。
ドライブインから始まったひらおの歴史
天麩羅処ひらおは、1977年に先代社長が鮮魚と青果と精肉を取り揃えた「河内商店」を開店したことがそのルーツとなる。
翌年1978年には隣接地(現在の「天麩羅処ひらお 本店」の場所)に「ドライブインひらお」を開店する。
ここでは定食を提供していたのだという。
翌1979年には早くもドライブインひらおを天ぷら専門店「天ぷらのひらお」としてリニューアル。
これが「天麩羅処ひらお」の1号店となり、現在の本店となる。
2019年8月現在、福岡県内に7店舗で運営されている。全て直営店とのことだ。
シンプルで洗練されたメニュー構成
天麩羅処ひらおは、入口で食券を購入するシステムだ。
メニュー構成はシンプルだ。
何種類かの天ぷらの盛り合わせがラインナップされており、そこに好きな天ぷらを足すこともできる。
全て1000円以内というのがリーズナブルで驚く。
今回はベーシックな「天ぷら定食」をオーダー。そこに「えび」を追加してみた。
天麩羅処ひらお 本店のフロアはひたすら横に長く、カウンター席オンリーの構造をしている。
カウンターの上には飲み物のメニューと、個別に追加できる天ぷらのラインナップがある。
メニューはカウンターの上にも用意されている。
天ぷらをご飯の上にオンザライスすることで、セルフ天丼ができますよ!という提案だ。
そのために天丼のたれまで用意されている。
たれはひらおのオリジナルだ。
裏には天ぷら単品メニューがラインナップ。
単品の天ぷらも券売機で食券を買うことができる。
ひらおと言えば塩辛!というファンも
カウンターの上に置かれたこれは、イカの塩辛と、惣菜。どちらも取り放題だ。
イカの塩辛は防腐剤が使われておらず、新鮮そのもの。
シャキシャキっと気持ちの良い噛み応えのスルメイカが病みつきになる。
ひらおの塩辛にはファンが多いというのも頷ける味だ。
そしてこちらは惣菜。トロトロになった茄子にピリ辛の味付けがなされている。
まず最初に天ぷらのつゆが運ばれてくる。
天ぷらはこちらの塩で食べることも可能だ。
塩の種類は左から胡麻塩・抹茶塩・カレー塩となっている。
目の前で揚げられた天ぷらをすぐに食べる贅沢
カウンター越しの目の前で、職人さんが天ぷらを次々と揚げてくれる。
まずは白身から。
天ぷらは揚げたてすぐが一番美味しいとは言うが、ジューシー過ぎる白身の天ぷらにいきなりノックアウト!
ひらおはとにかく素材の鮮度にこだわるのだという。そんなこだわりをすぐに感じることが出来る味だ。
こちらは鯖。
鯖の天ぷらって初めて食べるかも知れない。
こんな感じで、アツアツの天ぷらを、つゆにドバっと漬けて食べる。天国か。
鯖の天ぷらってちょっと固いのかな?と想像していたら、フカフカで柔らかかった。
天ぷら定食には野菜もついてくる。
こちらは茄子。
子供の頃は苦手だった茄子も、今となっては大好物。人の味覚って変わるものだなあ。
これもまた柔らかく、そして甘みを感じる茄子。熱々のまま食べるのが至福の瞬間。
ピーマン。天ぷらの定番ですね。
ピーマンらしい苦味がまた美味しい。
ピーマンも子供の頃は苦手だったという人(今でも苦手?)が多いと思われる野菜だ。
ひらおでこんな形で食べたら、ピーマン嫌いも克服できること間違い無しだ。
そしてイカ。
九州北部に来るとイカが美味くてかなわん。
なんでこんなに美味しいのかよ。って孫の歌詞みたいですが、肉厚のイカを噛んだらシュッと切れるその独特の食感がたまらない。
そして最後に、追加注文したエビ!
このエビは是非食べておきたい。
カリッとした硬めの食感が香ばしい。
天ぷら定食にはエビが付いていないので、エビのみ追加するオーダーが良いかも知れない。
ふと振り返ると、壁には「てんぷランド しおかランド」などと書かれた天ぷらひらおのポスターが貼られている。
まさにてんぷランドで、しおかランドだったなぁ…と思いながら、食べてるやつらは何なんだ…?と見てみると、ヒーローショーに出演する「株式会社 悪の秘密結社」の戦闘社員「カラミー」の皆様らしい。
ひらおはここのスポンサーになっているのだとか。
一体どういう繋がりだ!?
開店から閉店まで行列が絶えない「天麩羅処ひらお 本店」。
その人気にも大納得の店舗で、博多で天ぷらを楽しむならここ、と人に言いたくなること請け合いであった。
この価格でこれだけの味が楽しめるのは驚異的である。
時間によっては1時間以上待つこともあるので、飛行機に乗る予定のある人は余裕を持って並ぶことをお勧めする。