博多で飲んで、餃子でシメる!
博多や中州あたりで飲んだら、シメはやっぱりラーメンか餃子かな?
そんな時は「テムジン」のさっぱりとした餃子でシメると最高である。
テムジン、その1号店であり本店は、天神の西隣のエリアである大名にある「大名店」だ。
大名の繁華街の角地に、一段と目立つオレンジ色の看板。ここがテムジンの本店である大名店である。
のれんに「成吉思汗」(ジンギスカン)と書かれているが、これは創業時、店名の候補に「ジンギスカン」を推薦されたけど、まだまだそんな大きな名前は背負えないという思いから、ジンギスカンの幼名である「テムジン」を店名にしたのだという。
テムジンのトレードマークである横顔の子供は、若き日のジンギスカンをイメージしたものであるという。
まさに老舗!テムジンの歴史
テムジンは1963年、創業者である原田勝海氏により「ギョウザのテムジン」として大名にて創業。
以降50年以上に渡り餃子を専門とした居酒屋として愛され、2018年8月現在は福岡を中心に全国に9店舗で運営されている。そのうち2店舗は東京・新宿と大阪・梅田にある。
本店である大名店の店内は雰囲気があり、老舗の歴史を感じることができる。
これまで何万人、いや、何百万人の人が、ここで餃子を食べてきたのだろう?
テムジン 大名店のメニュー。
餃子以外にも、肉・野菜系の料理や、麻婆豆腐なんかもラインナップしている。
また「荒木さんが作った美味しいお豆腐」なんてのもある。気になる物ばかりだ。
餃子は3種類ラインナップしている。「焼き餃子」「水餃子」「スープ餃子」だ。
今回は「焼き餃子」をオーダーした。
こちらはドリンクメニュー。
「お飲み物の(目に言う)メニュー」とは一体…!? テムジンギャグか!?
九州らしく、焼酎のラインナップが充実している。
テーブルの上には餃子のタレ、ラー油、一味唐辛子とシンプル。
餃子専門店らしい並びである。
餃子番付に圧倒される。いつか自分もここに…
ん…!?これは?
此の度餃子番付を作成致しますので皆様奮って挑戦下さい。
番付編成委員会
餃子番付!?
これは、餃子を一度に食べた個数によって、前頭、小結、関脇、大関、横綱となり、餃子番付表に載るというテムジン独自のシステムである。
横綱は150個か… つまり15皿。7200円。
博多餃子らしく小ぶりな餃子なので、何かできなくもないような気がしてくるところが怖い。
そしてカウンター席の上を見上げると…
バーン!!
これは餃子番付制度で大関以上になった人の木札なのである。
元FMWプロレスラー、涙のカリスマ「大仁田厚」の木札もあるではないか!
これは創業当時から続いているテムジンの伝統で、初代など古い木札はかなり煤けているところに歴史を感じさせられた。
これぞ福岡の餃子!肉は牛肉だ
そして運ばれてきたテムジン 大名店の「焼き餃子」!!
小ぶりなかわいい餃子が10個、敷き詰められている!
テムジンの餃子は餡に野菜が多く、味はさっぱりとしたものだ。
そして肉は牛肉を使用しているということで、豚肉を使う一般的な餃子とは少しテイストが違う。
餡だけは工場で作られて各店補に配送されるというもので、そのレシピは各店の店長ですら知らないという程のテムジンの企業秘密なのだとか。
外の皮は薄めで、中はさっぱり。
一口サイズな10個の焼き餃子を、あっという間に平らげてしまった。
博多界隈で飲み歩いて、シメの餃子。
もしくは餃子から初めてもいい。ここで最後まで飲み食いしてもいい。
さらにはランチタイムに訪れて、餃子を楽しんでもいいし、何なら昼から飲んでしまえ。
そんな楽しい餃子ライフを送れそうなお店、テムジン。
50年以上ともなると、親の代、さらに上のお爺さん・お婆さんの代から親しまれていることになる。
いつかはテムジンの餃子番付に載ることを夢見て生きていきたいものである。