埼玉発祥のうどん専門店が食堂へと進化!
埼玉を中心にチェーンするうどんとそばの食丼「山田うどん食堂」。
赤いかかしが目印のお店だ。
西武新宿線・所沢駅から少し離れた小金井街道沿いに、山田うどんの「本店」がある。
まさに本店然とした堂々たる建物であり、ここに山田うどんの本社機能もある。
隣接する山田食品産業株式会社の山田うどん事業本部。
もちろん一般客は入れない。
「山田うどん」と大きく書かれた入口が迫力だ。
山田うどんのシンボルといえば赤いかかし。
「かかしくん」と名付けられている。
マスクを付けるのはお約束だ。
ちなみに「山田うどん食堂」になったタイミングで、かかしくんもリニューアルされている。
以前は、
口が「ヘ」の字になっていたが、今は
ニッコリ口になっているのだ。
外の看板だって、以前は…
「へ」の字口だが、今は
ニッコリ口になっている。
それでは入店してみよう。
山田製麺所から始まる山田うどんの歴史
山田うどんの歴史は古く、1935年に製麺所を創業した所から始まる。
その後1953年に有限会社山田製麺店を設立し、1964年に工場を増築した際、工場の隣にうどん屋「山田うどん食堂」を開店。
うどんを安価で提供した事から人気となり、翌年にはフランチャイズ展開を開始。
1975年にはラーメン専門店「TARO」としてアメリカ進出。
1996年の最盛期には店舗数は213店舗を数えたという。
2018年に定食まで手広く提供する形態「山田うどん食堂」へとリニューアルされた。
とはいえ1964年に「山田うどん食堂」という名前で開店していたので、半世紀ぶりの先祖返りでもある。
2021年12月現在、関東に160店舗で運営されている。
入口に掲げられた「山田の心」
一、日本人の心から生れたうどん、そばを私達の手で大切に育てよう。
一、お客様の身になってその心にいつも満足を与えることを目標にしよう。
一、優れた味をより安く一人でも多くの方に奉仕することを心掛けよう。
入口脇には、山田うどんグッズ販売コーナーが設置されている。
山田うどんオリジナルトートバッグ。
トートバッグといえばDEAN&DELUCAのものが有名だが、これからは山田うどんのトートバッグもイケている!
手打ちうどんキットも販売されている。
こちらはシリーズになっていて、素うどんが「1」、カレーうどんが「2」、きつねうどんが「3」、肉汁つけ麺が「4」といったナンバリングがなされている。
つい全種類買いたくなるものだ。
また、山田うどん名物「パンチ」と「赤パンチ」もスタンバイ!
吉田山田と山田うどんのコラボTシャツ、ももいろクローバーZの高城れにさんのコラボTシャツがそれぞれサイン入りで飾られている。
山田うどんオリジナルのミネラルウォーター「秩父源流水」というのも!
明るい店内で埼玉の味を楽しもう!
明るくポップな雰囲気は、まさにファミリーレストラン。
広々としたフロアは地元の方々でにぎわいを見せている。
トイレの案内にもかかしくんのイラスト入り。
山田うどん食堂のグランドメニュー。
天ざるそばが表紙だ。
やはり主役はうどん・そば。
様々なバリエーションのうどん・そば達が並ぶ。
次のページはガラッと変わって、ラーメンやご飯物。中華料理店のような雰囲気になる。
そして肉系の定食ページ。
ここで「パンチ定食」が登場する。
お持ち帰りメニューも充実。
別紙メニューで埼玉推しがなされていた。
今回は「冷やし特製えび天うどん」をオーダー!
さらに「かかしカレー」、「パンチ」「赤パンチ」も!
シンプルさの中に、やみつきになる旨さが
しばらくして運ばれてきた「冷やし特製えび天うどん」と「パンチ」!
「冷やし特製えび天うどん」はメニュー表の写真と寸分の違いもない、まさにこれ!といったルックスだ。
大きなエビが目を引く。
うどんはモチモチ系で、讃岐うどんとはまた違う食感だ。
出汁は関東風味で、ビシッとした味付けになっている。
そしてこれが「パンチ」。いわゆるもつ煮込みだ。
豚もつをじっくり煮込んだ物で、山田うどんの長年の人気メニューである。
噛めば噛むほど味が出てくるような奥深い味わいは、ビールなどのアテにも最適だ。
パンチにはスパイシーバージョンの「赤パンチ」もある。
やや刺激を求めたければこちらが良いだろう。
そして「かかしカレー」!
山田うどんのロゴ入りカレー皿がキュートだ。
近年改良されて、スパイシーさがUPしたかかしカレー。
味はマイルドだが、じんわりと優しいスパイシーさを感じさせてくれた。
それはまさに日本のザ・カレーライスといったものだ。
カレーライスにはお味噌汁も付いてくる。
これぞ「食堂」感!
様々なメニューと、埼玉の味を、お手軽な価格で楽しめる。
うどん専門店から「食堂」になったことで、楽しめる幅は間違いなく広まったのではないだろうか。
埼玉の味を手軽に味わえる場所として地域に愛される存在、そんなことを感じた山田うどん食堂 本店である。