ピッツァ&パスタ るーぱん 最古店 蕨西口店

埼玉で長く愛される老舗ピザハウス

数々のローカルチェーン店を擁する埼玉県
その中でもとりわけ老舗のお店といえば、ここ。

ピザとパスタを手頃に楽しめる「ピッツァ&パスタ るーぱん」
埼玉県の熊谷市にて創業した同店の、現在の最古店は埼玉県の蕨市にある蕨西口店だ。

JR蕨駅の西口。ここからすぐの所に、るーぱん 蕨西口店がある。

クラシックなマンションの1階に入居する、るーぱん 蕨西口店。
イタリアを象徴する緑・白・赤3色のトリコローレに彩られたファサードが印象的だ。

「るーぱん」とひらがな書きの店名もインパクトがある。

歩道に面したワイドな店構えが迫力だ。
イタリア屋根の下には瓦屋根があるという造りをしている。

ピッツァ&パスタの表記。
以前はピザハウスと名乗っていた。

蕨西口店。ここが2021年現在で最も歴史のあるるーぱんだ。

ディスプレイされたサンプルたちも、なかなか凝った作りをしている。

外にあるピザのメニュー。
詳しくは中でじっくり見てみよう!

「ハッピー」か「ドリーム」か。るーぱんの世界を堪能

るーぱんは、1972年に埼玉県熊谷市に創業したピザの専門店だ。
イタリア料理店「ニコラス」で修行を積んだ小島文雄氏によって創業された。

るーぱんの1号店である弥生店は熊谷駅北口からすぐのところに店舗を構えていたが、現在は閉店し現存しない。

るーぱんはカジュアルにピザを楽しめるレストランとして人気を博し、80年代の最盛期は関東に最大36店舗という店舗数を持ったが、バブル崩壊と共に規模縮を余儀なくされ、2021年6月現在では埼玉県内に8店舗で運営されている。

ここ蕨西口店は現存するるーぱんの中では最も古く、1980年代前半オープンとのことだ。
また、シンガーソングライターの星野源さんが学生時代に通った店としても知られ、星野さんのファンが多く訪れる店でもある。

るーぱんの特徴は、入店時にオーダーして精算するところ。
オーダーはこのカウンターで行う。

横の壁には大きなメニュー表が貼られている。
そのメニューの豊富さに驚く。

創業 昭和47年とある。
外食ビッグバンとなった大阪万博から2年後の当時、日本人にとってピザはまだまだ珍しい食べ物だった時代だ。

ピザのラインナップ。
もっともベーシックなプレーンから、さまざまなトッピングがバリエーションを作っている。

「まいう」「木こり」「メニメニ」など、不思議なネーミングが散見される。

今回は「るーぱんミックス」をオーダー!
サイズは17cmだ。

ちなみにルーパンでは、17cmのサイズが「ハッピー」、25cmのサイズが「ドリーム」と名付けられている。
そのため、今回のオーダーでは「るーぱんミックス ドリームで」というオーダーになる。

そしてスパゲッティもオーダーしよう。
るーぱんの定番である「ボンゴレ赤」をオーダー!

店内にもサンプルたちが並べられている。
ドリームの大きさ、伝わるだろうか。

トマト宣言というポスターが貼られている。

トマト宣言

るーぱんのトマトソーススパゲティは
トマト2個分で作られております。
トマトは胃にやさしく胃の働きを高めてくれます。
味はもちろんるーぱん流。
(食べていくうちに、だんだん
うまみとあまみが増していきます。)
忘れられない味となります。 店主

今回オーダーしたボンゴレ赤がまさにトマト2個を使ったものなのだろう。

るーぱんのオリジナルドレッシングも販売されている。味はアンチョビだ。
業務用サイズでも販売されているのがすごい。
こちらはサラダにかけられているものだ。

不思議な落ち着きのあるナイス空間

店内は70年代のダイナー風という懐かしい雰囲気が漂う。
BGMも80年代の洋楽ポップスが中心だ。

店内には熊谷高校同窓による写真が飾られている。
まさに地元密着だ。

雰囲気のある写真たちが、るーぱんの店内に彩りを添えている。

ドリンクなどはこちらから。
ドリンクバーも用意されている。

こちらがるーぱんのグランドメニュー。
カレードリアが表紙を飾っている。
また、アルコールも提供している。

にぎやかなメニュー表。
何とも豊富なラインナップが楽しめる。
ハンバーグステーキ、手羽先なんかもある。

手作りピザの美味しさ、ボンゴレ赤の奥深さ!

わりと早い時間で運ばれてきた、「るーぱんミックス」ハッピー「ボンゴレ赤」

どちらとも、まさにシンプルイズベストなルックスだ。

これがるーぱんミックスのハッピー(サイズ)。
プレーンなピザとは違い、ハム、ピーマン、オニオン、​マッシュルームなど、様々な具材がトッピングされているのが特徴だ。

るーぱんのピザ最大の特徴は、オーダーしてから生地を練り、焼き上げるところ。
そのため出来たてアツアツ、そして外はカリカリで中はモチモチという理想的な状態で提供される。

ピザは最初からカットされているので、あとは手でつまんで食べるだけ。
1ピース取ると、チーズがどこまでも伸びる。

気持ちの良いピザ生地と、ホワホワに溶けたチーズ、そして具材の数々。
最初からいきなり、るーぱんミックスにノックアウトされてしまった。

なお、テーブルにはタバスコなども用意されている。

こちらは「ボンゴレ赤」

その名の通り、トマトソースで真っ赤なルックスのボンゴレだ。

ソースを絡めるボンゴレロッソとは違い、どちらかと言えばスープスパゲッティのようなボンゴレ赤。

トマト2個分を使っているというスープは、あっさりとして癖のない味わい。
ガツンとした酸味があるのかな?という当初の予想を裏切られるほど、マイルドな酸味だ。
そこにアサリのダシがほんわかと効いてくる。

麺はややコシがあり、しっかりとした食べ心地だ。

インパクトは薄いけど、飽きが来なさそうな味とはこんな味なのだろう。
気がつけばノンストップで食べていた。

るーぱんの必殺技はこれ。
ボンゴレスープの中に、ピザをドロップさせるという悪魔合体な味変だ。
ピザにボンゴレのトマト味とアサリの出汁味が移り、なかなか立体的な味付けになるので、是非とも試してみて欲しい。

ピッツァ&パスタ るーぱん。
古くから埼玉のソウルフードとして愛されるローカルチェーン店だ。

本格的なピザとパスタを手頃な価格で味わえる店として、当時も今も若者に人気のお店である。
星野源さんが愛した理由も、一度食べてみるとすぐに分かる。
味や価格はもちろんだが、街に溶け込めるような居心地のよさは、ここにしかない。

ピッツァ&パスタ るーぱん 最古店 蕨西口店の地図

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