魚べい 1号店 川越的場店

回転寿司が回転しなくなりはじめた

東日本を中心に展開する回転寿司チェーン店元気寿司が新たなブランドとして誕生させたのが「魚べい」だ。

ここが魚べい 1号店である川越的場店。
埼玉県の川越市にある。

元気寿司の名前があるように、魚べいは元気寿司のグループだ。

「回転 しない 寿司」と書いてある。

外に掲示されている魚べいのラインナップ。
「作りおきなしのできたて勝負!」とあるのが、回転しない寿司ならではの特徴だ。

それでは入店してみよう。

タッチパネルと特急レーンのみ

魚べいに先立って1999年に100円均一の大型店舗として、元気寿司のグループとして作られたのが「すしおんど」というブランドだが、2009年の川越的場店から新ブランド「魚べい」へと順次転換された。
2012年、回転レーンを無くし、タッチパネルと特急レーンのみという斬新な構成の魚べい 渋谷道玄坂店が話題となった。現在はこのシステムを導入している回転寿司チェーン店は多いが、それは魚べいから始まったのである。メニューは元気寿司とほぼ同一の低価格系。現在では全国に約180の店舗を展開している。

魚べい 店舗の様子。長いレーンが設置されている。

カウンター席の様子。
タッチパネルを中心とした今時の構成だ。

魚べい タッチパネルのトップページ。

フェアメニューの表示画面。

テーブルに用意されているのは標準の「寿司しょうゆ」、「減塩寿司しょうゆ」と、「特製甘だれ」だ。

レーンは直線の特急レーンのみが設置されている。

オーダーすると、ベルトに載せられた皿がスピーディにやってきて…

目の前でピタリと止まる。これぞ「回転 しない 寿司」だ。

現在の大手回転寿司ならば当たり前のように採用しているシステムは、魚べいから始まったのである。

握りたてのみずみずしさが味わえる

しっかりとした噛み応えの「宮城県産金華サバ」
シャリの甘さは控えめだ。

「オニオンサーモン」は肉厚で食べごたえがある。

「びん長ペッパーマヨ炙り」

びんちょうマグロをマヨネーズ、黒コショウと共にあぶったもの。
とても柔らかく、ジャンキーな美味しさが楽しめる。

こちらは「あんきも」

これは「スパイシーサラダ」

魚べいの独特なメニューのひとつだ。

「真鱈白子ぐんかん」

「本鮪中とろわさびのせ」

生ワサビがトッピングされている。
本マグロ中トロとしては、もう少し脂身がほしいところ。

「大粒いくら海苔包み」

鮭のいくらが楽しめる逸品。

「まぐろたたきねぎラー油」

魚べい、元気寿司は食べるラー油がトッピングされたネタが多く、ラー油好きにはたまらない。
これぞまさに魚べいらしいメニューのひとつだ。素晴らしい。

レジカウンターの裏にも大きく「魚べい」のロゴが掲示されている。

今や当たり前となった、回転しない回転寿司。
それに対して、まだ新しい名前が付けられていない。
しかし、廃棄が無い、握りたてが楽しめる、タッチパネルのみのオーダーでお皿を数える必要がないので、お会計作業も楽、と良いことが多い。

世界に先駈けて新システムを導入した魚べい。
その1号店への訪問となった。

魚べい 1号店 川越的場店の地図

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