関東ローカル、「武蔵野うどん」のチェーン店
東京西部の多摩地区から埼玉西部にかけて広がる武蔵野地域で、古くから食べられてきた「武蔵野うどん」。地元産の小麦を使った野太くコシのある麺を、カツオ出汁のつけ汁で食べるというのが武蔵野うどんのスタイルだ。
ここ「久兵衛屋」は武蔵野うどん専門のチェーン店として展開されている。
久兵衛屋 川越的場店。ここが久兵衛屋の1号店だ。
久兵衛屋はすき家、はま寿司などと同じ、ゼンショーグループとなっている。
外に掛けられた「鴨ねぎ つけ汁うどん」の幕。
まさに武蔵野うどんである。
それでは入店してみよう。
武蔵野うどんをお手軽に、分かりやすく
「久兵衛屋」は1991年、1号店である川越的場店で創業。2010年には「すき家」のゼンショーグループとなる。現在では埼玉を中心に48店舗を展開している。
看板メニューの「肉つけ汁うどん」を中心としたラインナップで、そのどれもがお手頃な価格なのが嬉しい。さらに2023年11月には肉つけ汁うどんが値下げされるなど、このご時世に珍しいほど地元密着型の経営がなされている。
店内は古民家のような、木のぬくもりを感じる雰囲気だ。
久兵衛屋のグランドメニュー。
何はともあれ「肉つけ汁うどん」だ。
肉・麺・出汁に関するこだわりが記されている。
やはり主役は「肉つけ汁うどん」!
武蔵野うどんの花形だ。
並盛が590円とリーブナブルなのも嬉しい。
今回はこの「肉つけ汁うどん」をオーダー!
武蔵野うどんにまつわる解説もなされている。
埼玉の西部から東京の多摩地区で、古くから愛されてきたローカルうどんだ。
つけ汁には、さまざまなバリエーションが用意されている。
ほうとうやもつ鍋まであるとは!
天ぷらセットメニューも充実。
天丼やねぎとろ丼まであるのも、ゼンショーグループのなせる技かもしれない。
スイーツ系やお子さまメニューも用意されている。まさにレストランだ。
豚肉の旨味感じる武蔵野うどん
しばらくして運ばれてきた「肉つけ汁うどん」!
エッジの立った、やや太めの麺だ。
イベリコ豚のバラ肉がたくさん入ったつけ汁。
まさに、武蔵野うどんの佇まい。
麺にはコシがあるが、硬い!というほどでもなく、食べやすい硬さだ。
つけ汁にドロップする。この瞬間、人生は最高潮に達する。
イベリコ豚のバラ肉は旨味たっぷりで、濃厚な出汁とかえしの風味と共に、うどんを口の中に運んでくれる。
コシのある麺とたっぷりの具材は、食べ応えも抜群。
それでいて親しみのある味付けとなっており、臭みもなく、誰でも美味しいと感じられるものになっている。
関東ローカルの武蔵野うどんを、親しみやすく、そしてリーズナブルな価格で提供する。
個性豊かな個人店の魅力とはまた違う軸の魅力、それはチェーン店だからできることなのだろうと感じた。